トツドル!

友達にもバレました

教室に入ると「芽衣!アンタ、テレビに映っていたけど! 」 挨拶よりも開口一番に野里さんが駆け寄ってきた。「芽衣、アルバイトってご当地アイドルのコトだったんだな。」「芽衣ちゃん、すごいねー。」 続けて八代さんや生野さんも話してきた。「いや…、ただお金の相談をしたら何故かご当地アイドルになってしまいました。」 嗚呼! さっそくバレた。 この分だと学校全体に知れ渡っている⁇「しばらく学校休もうかなぁ…。」 八代さんは優しく「まぁー、私も生野も野里に聞くまで知らなかったしさ、新聞も地方欄にちょいと載っているだけだから芽衣が心配する程は皆わからないけどな。」 話してくれた。「しばらくは静かにしてね、野里さん! 」「え! なんでアタイ⁈ 」「翔菜ちゃんが一番話しちゃうからだよ。」「そうだな、あははは。」 半分安心と半分残念さが入り混じる。「でさ、ギャラが入ったならパァーッと行こう! 」「だから声が大きい‼︎ 」 シーとしたけど、この人、無理だなぁ…。「そのギャラだけどね…。やっぱり使えないなぁ。市民の皆さんの税金から頂いているし、昨日のあたふたした感じで貰えるのってなんだかさぁー。」 額は少ないと思うけど伯父さんから貰った茶封筒はまだ開けていない。「…確かにな。重いなぁ…。」 八代さんもなんて話したらいいかわからないみたいだ。「でも芽衣ちゃんはご当地アイドルだから逆に地元のお店で使わなきゃいけないんじゃ? 」 と、生野さん。「え⁇ 」 私を含めて3人とも声を上げた。「金額はわからないけど、芽衣ちゃんが出向いて地元の商店街や名所を知るきっかけにもなるし、美味しいお菓子や楽しい場所を知ることもこれからは大切なんじゃないかなぁって。その為に使うなら誰も特に言わないんじゃないかなぁ…。」 生野さん、凄い! 正直、そんな考えなかった!「なるほど! なら私達も部活が休みの時は一緒に行けるな。」 と、八代さん。「アタイは帰宅部だからいつでもオーケーだよ。それに芽衣のファン第一号としては食いつくしかないし。」 野里さんは特に嬉しそうだ。「そっかぁ…。確かに今後は地元の商店街や名所にも出向くって言ってた。」 そっかぁ。ならばパァーッと使わなきゃいけないんだ!「おいおい…。」「あ! でもそれじゃ映画館が…。」 最初の約束がどんどん遠退く。「映画館は皆が落ち着いてからでもいいから。」「それに芽衣ちゃん、先に行っているしね。」「…ゴメン! 」 成り行きとは言え、先に行ってました。(続く)

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創作人 Wordpress

小説と詩を書いています。 「月の詩」シリーズをAmazonにて販売&配信中です。

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